先日購入したmicro:bit(マイクロビット)にプログラムを書き込んで使ってみました。
micro:bitで、はじめてのプログラミング
micro:bitのプログラミングは、「JavaScriptブロックエディタ」か「Python Editor」を使います。インターネットのオンライン環境で、ブラウザからmicro:bit教育財団のサイトにアクセスすると開発環境へのリンクがあります。
準備ができれば、はじめてのプログラミングは、とても簡単です。まず、JavaScriptブロックエディタでコードブロックを配置します。完成したプログラムは「ダウンロード」または「保存」ボタンを押すと、hexファイルとして書き出されます。
micro:bitで動作させるためには、まずコンピューター(Mac、Windows、Linux)にmicro:bitをUSBで接続します。コンピューターからmicro:bitをUSBドライブとして認識できたら、そこに先ほど書き出したhexファイルをコピー(例えばMacだとドライブのアイコンにhexファイルをドラッグ)すればOKです。
micro:bitにファイル書き込みが完了すると、micro:bitが再起動し書き込んだプログラムで動作が始まります。
プログラムデータの移動と読み込み
プログラムは、ブラウザに保存されていますが、他のコンピューターへプログラムファイルを持っていきたい、またはローカル環境にデータ保存しておきたい、ということもあると思います。そんなときは、書き出したhexファイルがそのまま使えます。JavaScriptブロックエディタで上に方にある「プロジェクトボタン」を押し、「次の画面でファイルを読み込む」を押して、読み込みたいプログラムのhexファイルを選択すれば、そのままのプログラムが別のコンピューターからでも開けます。
micro:bitでマルバツチャイムをつくる
さて、前置きが長くなりましたが、今回は、micro:bitにスピーカーをつないでマルバツチャイムを作ってみました。こどもが口頭での算数問題も楽しく解答してもらえたらと思い制作しました。
Aボタンを押すと、チャイム音とLEDの○印が、Bボタンを押すと、ブザー音とLEDの×印で、正解、不正解を伝えます。また、起動時から正解数をカウントしていき、micro:bitを起こすと現在の正解数をLEDで表示します。
使用したもの
micro:bit
黄色い模様のものが欲しかったのですが、購入時に色は選べないのです。
[
電圧サウンダ
手元にあった電圧サウンダを使用しました。電子ブザーとも呼ばれます。もちろん、100円ショップのミニスピーカー等を使用してもいいです。
コネクタ変換基板、ジャンパーピンと小さなブレッドボード
micro:bitと電圧サウンダを配線するのに使用しました。これも代わりにミノムシクリップでmicro:bitのコネクタとスピーカーのピンをつなげばいいです。
電源とUSBケーブル
USBコネクタのついた電池ボックスにエネループを入れて使用しました。USBケーブルは短いものを選びました。電池ボックスは、micro:bit専用のものもあるので、それを使用すればよりコンパクトになりそうです。
輪ゴム
電池ボックスにmicro:bitとブレッドボードをくくりつける用です。
組み立て
JavaScriptブロックエディタでプログラミングすると、シミュレーターが画面に表示されます。シミュレーターの配線を参考にしてください。電圧サウンダは、極性(プラスマイナス)のあるものとないものがあります。
電源は、USB電源でなく、専用の電池ボックスを使用する場合、電源コネクタにつなぎます。
プログラム
JavaScriptブロックエディタでコードブロックを配置します。「ボタンAが押されたとき」「ボタンBが押されたとき」それぞれに、音とLEDの表示を指定します。変数correctはAボタンが押された数をカウントします。「ロゴが上になったとき」でmicro:bitを起こしたときにカウントした値を表示するように設定します。
シミュレーター
コードブロックで作ったプログラムの動作シミュレーターです。Aボタン、Bボタンを押すとLEDがひかり、音が出ます。シミュレーターの画面の共有方法は、次の記事を参照してください。
マルバツチャイム完成
早速、小学生の息子くんに算数問題を出して使ってみました。何問かやりとりして使い方がわかると、息子くんは問題を出す側をやりたがりました。結局、僕がなぞなぞ問題に答えるという道具になってしまいました。
クイズやなぞなぞもちょっと効果音があるだけで楽しくなります。ブラウザの開発環境にもともとプリセットされている音源を色々選んで差し替えてみるのも面白いですよ。
micro:bitのお試しで作ってみたマルバツチャイムですが、micro:bitよりお安いく販売されていました…。
追記) ブザー付きの拡張基板 KittenBot IObit を使って作るとよりシンプルになりそうです。