Bトレインショーティーの東武鉄道70000系を購入しました。Bトレインショーティーは、台車を走行用のものに交換すれば、Nゲージのレールで走行できるようなので、チャレンジです。
まず、走行のためのユニットを入手しなければなりません。メーカーのバンダイが販売している純正の「走行台車[T]改」は、すでに入手が難しい状態でした。そこで、鉄道模型メーカーのKATOがBトレイン対応品として販売している「小形車両用動力ユニット」と「小形車両用台車」を購入しました。
左)東武70000系に入っていた台車一体型のシャーシ
右)台車が付け替え可能なシャーシ
ここで問題発生です。Bトレインの東武鉄道70000系はシャーシと台車が一体構造になっているため、台車の交換ができないのです。写真の右のような台車の付け替えができるシャーシが入っていると思っていたので想定外でした。このままでは、70000系を連結して走らせることができません。そこで、Bトレインの台車一体型シャーシをKATOの小形車両用台車が取り付けられるように改造することにしました。
シャーシ改造の準備
シャーシをどのように改造するか検討です。
内径が2.8mmのワッシャーを台車の軸受にすれば、大事なところの寸法精度が確保され、他が雑でも、なんとかなるのではないか。早速、ナイロンワッシャーで実験してみました。ワッシャーをシャーシに取り付けることができれば回転軸としてはいけそうです。
Bトレインのシャーシ台車パーツは、いわゆるポリキャップの素材(ポリエチレン)で柔軟性があり、接着剤でくっついてくれません。これを接着可能にするすごいヤツがあります。タミヤの「瞬間接着剤用プライマー(PP・PE・POM)」です。これを接着する両面にハケで塗り、乾いてから瞬間接着剤を使うと、見事にくっつくのです。ポリキャップの接着ができるなんて、すごい。さらに、ナイロンワッシャーもくっつきます。すごい。
シャーシ改造のための材料
- 3mmの角プラ棒
- ナイロンワッシャー黒 内径2.8mm 外径8.0mm 厚さ0.5mm
- ナイロンワッシャー黒 内径4.5mm 外径8.0mm 厚さ0.5mm
3mmのプラ棒はシャーシを接着補強するために使います。ナイロンワッシャーは、黒にしました。ヒロスギネット、モノタロウなどで購入できます。
- スチロール用接着剤 (プラ棒同士の接着に)
- 瞬間接着剤
- 瞬間接着剤用プライマー
Bトレインのシャーシ改造
3mmの角プラ棒を貼り合わせて、15×15mmの補強材を作ります。
軸受は、ナイロンワッシャー2種を接着して使います。
シャーシパーツは貼り合わせた後、上面にプラ棒を接着し補強しておきます。
台車部分を切り取ります。割と柔らかいのでカッターで切れます。ヤスリがけをして、底面を平らにします。2ヶ所に4.5〜5mm程度の穴を開けます。穴どうしの中心の距離は28mmです。
2枚重ねで段になっているナイロンワッシャーをシャーシの底面に接着します。この位置合わせは慎重に。
Bトレインショーティーの車体の組み立てです。走行用台車をつけるためには、連結器接続部のついていない方のポリキャップを使って組み立てます。
組み上がったシャーシにKATOの台車をはめます。走行用台車付きシャーシができました。
左)カトーの小形車両用動力ユニット
中)台車が一体化していないBトレインのシャーシ
右)台車が一体化しているものを改造したシャーシ
車体の下から台車のついたシャーシをはめ込むと完成です。
Nゲージのレールで走行テスト
Bトレイン用のレールは、KATOのユニトラックコンパクト CV1を購入。パワーユニットは、なぜかTamtamのTORM. TC-002 トレインパワーコントローラにしました。
4両連結して、試運転です。動きました。カーブも問題なしです。Bトレインショーティーだと、もっと小さいコースにしてみたい感じです。先頭車両のカプラー(連結器)は、取り外すか、別のものに置き換えたほうがいいかも。
仕上げは美しくはありませんでしたが、なんとか使用可能なシャーシになりました。工作が苦手な方は、模型店でBトレインの中古品を探したり、ネットオークションで「Bトレイン シャーシ」でパーツの検索、購入をおすすめします。